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2024/09/23
その他
【はじめてのMax8】Max8で演算してみよう！
MCジョイアスの工藤 健です。
MCジョイアスブログにてお送りしています
「はじめてのMax8」！
第2弾となる今回は
Max8にて行う「演算」の基本と合わせて
Max8でプログラミングするにあたってのポイントを
いくつか紹介したいと思います。
前回の記事はこちらからcheck！↓
演算の基本「四則計算」
四則計算とは、みなさんご存知の通り
足し算 ＋
引き算 −
掛け算 ×
割り算 ÷
以上の４種類の計算を指し、
プログラミングにおいても基本中の基本となる要素です。
Max8は様々な「オブジェクト」を組み合わせることで
プログラミングを行いますが、
この四則計算もそれぞれ専用のオブジェクトが存在します。
↑こちらが四則計算の各種オブジェクトです。
足し算・引き算はお馴染みの＋とーでありますが、
掛け算・割り算はプログラミングではそれぞれ
*(アスタリスク)と/(スラッシュ)で表記します。
ナンバーボックス
演算をおこなうために最も重要なもの…
それは
数値ですね！
Max8では、数値を取り扱うオブジェクトとして
「ナンバーボックス"number"」オブジェクトが存在します。
↑こちらがナンバーボックスオブジェクト。
左側の三角マークがトレードマークです。
パッチが操作可能な状態でオブジェクトをドラッグすると
ボックス内の数値が操作することが可能で、
変更した数値を他のオブジェクトに送信したり
逆にオブジェクトから送られてきた数値を受け取ることができます。
ナンバーボックスには
いわゆる「普通の数」である整数(int)と
小数点以下の数値も取り扱う実数(float)の２種類が存在します。
それぞれの使い分けについてはまた後ほど紹介します。
演算の基本
では、Max8ではどのように演算をおこなうかといいますと…
上記のパッチは、
最上部のナンバーボックスから数値を送信
↓
送信された数値をもとに＋オブジェクトで計算
↓
計算された数値を最下部のナンバーボックスが受信、
結果が表示
という流れになっています。
＋オブジェクトの中にオブジェクト名の他に
”10”という数値が書き込まれていますが、
こちらは「アーギュメント」と呼ばれるもので
オブジェクトが処理を実行するために必要な
”初期値”のようなものとなっています。
アーギュメントの表記や内容は各オブジェクトごとに
様々ですが、
今回紹介する四則計算のオブジェクトでは
入力された数値に対して計算を行うための数値を
アーギュメントとして設定が可能です。
整数と実数
プログラミングでは、整数と実数のどちらを使用するか
しっかりと意識することが重要です。
上記のパッチのように、計算結果として小数点以下の数値が必要なところに
整数のナンバーボックスを使用してしまうと小数点以下が表記されず、
計算結果に食い違いが発生してしまいます。
どのような処理の結果を求めるかによって、
整数・実数はしっかりと使い分けましょう。
また、アーギュメントも整数・実数の設定が可能なので
こちらも必要に応じて使い分けが肝心となります。
実数を使用する場合は小数点を忘れずに！
パッチングの基本〜左から左へ〜
Max8では、各オブジェクトを線で繋ぐことで
プログラミングを行いますが、これをパッチングと呼びます。
そのパッチングの基本ルールとして、
左から左へ
というものがあります。
よくあるパッチングのミスとして、
上記のようにパッチングの位置を間違えてしまうパターン。
「右も左も似たようなものじゃないか」と
思う方もいるでしょうが、
実はMax8のオブジェクトの多くが
左側の入力(第１インレット)に入力が行われると動作する
仕組みになっているのです。
パッチの動作がうまくいかない時は、
もう一度配線の位置関係を見直してみましょう。
右側入力はどう使うか
では、右側の入力はどんな働きをするのか？
四則計算オブジェクトにおいては
左側から入力された数値に処理を行うための数値、
つまりアーギュメントの数値を書き換えることができます。
前述の通り、右側からの入力だけでは出力は行われず
一旦オブジェクト内に格納されている状態となり、
左側から数値の入力が行われると、
(左側から入力された数値)+(右側から入力された数値)
が出力されます。
注意点として
アーギュメントはあくまで初期値として設定されているもので、
右側からの入力があった場合はそちらが優先され
アーギュメント内の数値は無視されます。
Max8には他にも様々なオブジェクトが存在していて、
入出力やアーギュメントの機能も千差万別です。
オブジェクトを右クリックするとヘルプを開くことができるので、
そちらも参照してみましょう！
ヘルプはそれ自体がパッチとしてつくられているので、
実際に触りながら機能を学ぶことができます。
以上、
Max8の演算についての紹介でした！
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