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2025/03/14
その他
【はじめてのMax8】「パッチ作例」Max8で作るペンタトニックスケール

皆さん、こんにちは!
MCジョイアスの工藤 健です。
前回、Max8のMIDI関連オブジェクト
「table」を紹介しました。
今回は、このtableを使用したパッチの作例として
ペンタトニックスケール変換パッチ
を紹介したいと思います!
ペンタトニックスケールとは?

ペンタトニックスケール(以下、ペンタトニック)とは
音階(スケール)の一種で、
通常1オクターブ7音(ドレミファソラシ)で構成されているものに対して
1オクターブ5音で構成されているものを指します。
民族音楽でよく使用されてる音階で、
沖縄民謡でお馴染みの「琉球音階」も
ペンタトニックの1種です。
パッチの全容

↑今回紹介するパッチの全容がこちら。
noteinを通して入力されたキーボードの音階を
tableを含んだパッチで処理を行い、
白鍵を弾いた際に最も近くにある黒鍵の音に変換される
仕組みとなっています。
処理を行う中で、
パッチの流れが2つに分岐する箇所がありますが、
それぞれの詳細を見てみましょう!
左側:オクターブを算出

左側のパッチでは、オクターブ数を算出して
最終的な変換値の基礎となるオクターブ内の最低音を割り出します。
入力されたノートナンバーを12で割ると
オクターブ数が算出されて、
(この時、あまりが発生した場合は切り捨てられます)
オクターブ数に再び12を掛けることで
オクターブ内の最低音(ドの音)を算出することができます。
右側:ノートナンバーの算出・変換

右側のパッチでは、
「%オブジェクト」を利用したノートナンバーの算出と、
tableオブジェクトを用いた
さらなる数値の変換を行なっています。
「%オブジェクト」は、
除算(割り算)を行うのは/オブジェクトと同様ですが
出力する数値が計算の”余り”という点が異なります。
この余りの数値を参照することで、
「オクターブの最低音から何番目の音であるか」を
割り出します。
(例:ド♯→余り1 ソ→余り7)

tableで余りの数値を変換
さて、ここでいよいよtableの出番です!

tableオブジェクトの編集ウィンドウを開き、
上記画像のように設定を行います。
この時、オブジェクトのインスペクタから
サイズ(横軸)と範囲(縦軸)をそれぞれ”11”に設定するのを
忘れずに!
少し画像では分かりにくいですが、
ウィンドウの横軸が入力された数値
縦軸が変換後の数値に対応していて、
白鍵に対応した数値が黒鍵に対応した数値に
変換される仕組みになっています。

最後に、両側で処理した数値を合算して
makenote→noteoutで音を出力、という流れになります。
今回紹介したパッチは
今までの内容の中でもかなり複雑なものですが、
Max8を用いたプログラミングの楽しさに
より深く触れられるものだと思います。
このパッチを使って演奏すると、
普段弾き慣れている曲も一味違う響きになるかも⁉︎
それでは、また次回!
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