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2025/01/28
その他
【はじめてのMax8】MIDIを使ったパッチあれこれ
皆さん、こんにちは！
MCジョイアスの工藤 健です。
早いもので年が明けてからもう１ヶ月が経とうとしていますが、
2025年も【はじめてのMAX8】やっていきたいと思います！
前回の記事はこちら↓
今回は前回に引き続き、
MIDIを使用したパッチや
MIDIに関連したオブジェクトをご紹介いたします。
ちょっと変わった？音の出し方
前回は鍵盤型のオブジェクト(kslider)や
キーボードなど外部MIDIデバイスを使用して
音を出す方法を紹介しましたが、
ノートナンバーとベロシティを入力することができれば
他のオブジェクトを使用して音を出すことが可能です。
上記画像は、「pctslider (ピクチャースライダー)」というオブジェクトを用いた
パッチの一例です。
pctsliderは本来、外部ファイルからの画像を使用して
カスタマイズが可能なオブジェクトなのですが、
デフォルトのデータとしてトラックパッドのような
縦・横の数値を出力できる画像が用意されています。
上記パッチでは左出力(横軸)の数値をノートナンバー、
右出力(縦軸)の数値をベロシティに割り当てています。
pgmoutを使用して音色をシンセパッド系のものにすれば、
まるでテルミンのような演奏間に…⁉︎
このように、意外なオブジェクトを使用することで
一味違う演奏感を味わえることもMAX８の醍醐味です。
metroと組み合わせて自動演奏
一定間隔でbangを出力をするmetroオブジェクトを組み込むと、
シンプルな自動演奏パッチを作ることができます。
上記パッチはrandomオブジェクトを併用して
一定のテンポでランダムなピッチ・ベロシティで出力する
構成となっています。
画像内では省いていますが、makenoteの第3インレット(右端の入力)に
数値を入力することでデュレーション(音の長さ)も調整ができます。
stripnoteで音の均一化
前回の記事で、ノートオンメッセージとノートオフメッセージの
関係について紹介しましたが、作成するパッチによっては
「ノートオンメッセージだけ使用したい」
といった状況も起こることがあります。
そこで役に立つのが
「stripnote(ストリップノート)オブジェクト」です！
stripnoteは、ノートオン/ノートオフメッセージのうち
ノートオンメッセージのみを通過させるオブジェクトです。
上記のパッチであれば、入力の状況にかかわらず
一定のベロシティ・デュレーションで音の出力が行われる
仕組みとなります。
※画像内では省いていますが、実際に使用する場合は
makenoteの先にnoteoutを繋げるのを忘れずに！
tableでオリジナルの音階を作成⁉︎
table (テーブル)オブジェクトを使用すると、
入力した数値に対して出力される数値の変更ができます。
これを使用して、入力した音階とは異なる音が
出力されるような仕組みを作ることが可能です。
パッチをロックしている時に
tableオブジェクトをダブルクリックすると
画像右側のようなサブウィンドウが開き、
サブウィンドウ内では、手描きのような間隔で
数値の入力・編集が可能です。
横軸(X軸)が入力側、縦軸(Y軸)が出力側に対応していて、
入力された数値を元にX軸を参照して、それに対応したY軸の
数値を出力、といった仕組みになっています。
テーブルのサイズはインスペクタから設定ができ、
テーブルの編集内容を保存するかどうかもここから
設定可能です。
tableオブジェクトは今まで紹介した中でも
ちょっと複雑なものですが、
次回はこちらを使用したパッチの一例を紹介します。
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